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2020年1月8日
バレエ

【バレエの種類】起源も特徴もさまざまな“バレエの世界”

これからバレエを始めようと考えている方、子どもの習いごとにバレエを検討している方におたずねします。
いま、頭のなかで思い描いているバレエとは、どんなバレエですか?
世界中で愛され、子どもから大人までに親しまれている「バレエ」には、起源も特徴もさまざまな種類があります。
今回は、バレエが誕生してからの歴史をおさらいしながら、ロマンティック・バレエ、クラシック・バレエ、モダン・バレエなど主だったバレエの種類をご紹介します!

イタリアからフランスを経てロシアへ渡ったバレエ文化

ルネサンス期の貴族の踊りが起源

バレエの起源は、ルネサンス期のイタリアです。貴族たちが宮廷内で踊っていた『バロ(Ballo)』が、後にバレエと呼ばれる舞台芸術に発展していきます。
バレエが発展拡大したのは、イタリアの名家からフランスの王室へ嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスの存在があったから。この頃、現在の『バレエ(Ballet)』の名前が生まれ、ルイ14世の影響もあり、たくさんの作品が登場しました。
バレエがさらに大きな発展を遂げたのは、フランスの宮廷からロシアにバレエ文化が伝わってから。振り付けもどんどん複雑になり、多くの人が知っている『白鳥の湖』などの名作も生まれました。

フランスで生まれた「ロマンティック・バレエ」

妖精や悪魔が登場する、幻想的で演劇的要素の濃い演目

『ロマンティック・バレエ』は、フランス生まれの最も歴史のあるバレエです。
フランス革命後に体系化された『ロマンティック・バレエ』では、膝丈やそれよりも長いチュチュを着て踊ります。
『ジゼル』や『ラ・シルフィード』などが代表作で、妖精や悪魔が登場人物となる幻想的で演劇的要素の濃い演目が特徴です。
ふわふわとした衣装をまとい、つま先立ちでステップを踏み、軽やかにジャンプをする動きは、まさに妖精そのものです。

ロシアで独自に発展した「クラシック・バレエ」

高い技術を必要とする踊りに合わせて衣装も変化

現在、最もポピュラーなバレエと言えば、ロシアで独自に発展した『クラシック・バレエ』です。
フランスから招かれた振付師マリウス・プティパと、作曲家チャイコフスキーのコンビがさまざまな大作を生み出し、『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』は3大バレエと呼ばれています。
踊りの技法はフランス時代と比べて複雑になり、回転数やジャンプなどの面で高い技術を必要とすることから、丈が短く、動きやすいデザインのチュチュが定番になりました。

「モダン・バレエ」の誕生で、表現やステップはもっと自由に

着る服も、履く靴も、すべてが自由

踊りの技術、使用する音楽や衣装が決められている『クラシック・バレエ』が主流となる中、より自由な表現を求めるグループによって生み出されたのが『モダン・バレエ』です。
今までにない斬新なステップや民族舞踊の要素も自由にとり入れたダンスが特徴で、着る服も、履く靴も自由。誕生当時は、見る人に衝撃を与える革新的なダンスで、観衆を魅了しました。

より革新的な「ドラマティック・バレエ」や「コンテンポラリー」

20世紀以降に誕生した新たなバレエのジャンル

バレエの種類は、ロマンティック・バレエ、クラシック・バレエ、モダン・バレエと、時代と共に多様化していきました。
現在、バレエを習い始めようと考えている方のほとんどは、最もポピュラーなクラシック・バレエだと思いますが、バレエは一言で語れないほど奥深く、幅広いものです。
20世紀以降にも、『ドラマティック・バレエ』や『コンテンポラリー』と呼ばれる、現代的で革新的なバレエのジャンルが誕生しています。
バレエを始めるなら、年齢や好みはもちろん、先々の目指す舞台も見据えて、あなた自身や子どもに合ったジャンルを選んでみるのもいいでしょう。

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