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2020年6月10日
健康体操

【くねくね体操】最近よくつまずく!? 自宅で簡単、運動不足解消のお手軽対策

外出を避けて運動不足になりがちな今日この頃、「なんだか最近よくつまずくな〜」と感じる方はおられませんか?
運動量が減ってしまうと、筋肉量が減ってきたり、脂肪が増えてしまったり。「ダイエットしないとな〜」と、どうしても体型の方にばかり目が行きがちです。
しかし、運動不足は単に筋肉が減少したり脂肪が増えたりするだけではなく、脳とからだを繋ぐ神経もだんだんと衰えてくるものです。その結果、脳からの命令がからだにうまく伝わらずに、ちょっとしたことでつまずいたり、転んでしまったりするようになります。
今回は、毎日たった数分の簡単な運動で、手軽に運動神経を鍛えることができる『くねくね体操』をご紹介します!

『くねくね体操』って、一体なに?

全国の小学校で広まる別名「くの字体操」

『くねくね体操』は東京都をはじめ、なんと、40以上の自治体で採用されているメジャーな体操です。
運動能力の低下が叫ばれる子どもたちのために、学校現場での採用例が急増しています。
別名「くの字体操」とも呼ばれているこの『くねくね体操』を考案したのは、徳島大学名誉教授の荒木秀夫先生。日本コオーディネーショントレーニング協会(JACOT)の理事長も務めている体育学の権威です。

『くねくね体操』のやり方は、簡単5ステップ!

1.真っすぐ立ち、足を肩幅に開きます
2.頭が左右に動かないように固定します
3.そのままの体勢で腰を左右に“くねくね”と動かします
4.リズムよく左右の運動を繰り返します
5.できれば1セット5分を目処に続けます

『くねくね体操』は、たったのこれだけ。
からだを「く」の字にするイメージで、ひたすら腰を左右に動かすだけです。
5分間はあくまでも目安。1日ほんの10回続けるだけでも、1週間程度で効果が出るそうです。

『くねくね体操』の運動効果

運動神経を活性化

運動不足が続くと、脳から筋肉に司令を伝えるための「運動神経」も徐々に機能が低下し、休眠状態のようになってしまいます。そうなると、いくら筋力があっても、からだは思い通りに動きません。
私たちの脳は、普段の生活の中で効率的にからだを動かすために、自然とからだの動きを最小限にする工夫をしています。
「最近、からだの動きにキレがないな」とか「なんだかつまずきやすくなったな」と感じる場合、筋肉の問題よりも、命令伝達経路である運動神経が休眠状態になっている可能性の方が高いのだとか…。
『くねくね体操』は、普段の生活の中であまり使うことのない「体幹」の運動神経に刺激を与え、休眠状態になっている全身の神経を目覚めさせます。
これは、脳と筋肉の情報伝達をスムーズにし、からだ全体の運動機能を高める働きがあります。

高齢者の方の運動にもうってつけ

『くねくね体操』を続けることで、脳の命令がからだの隅々まで届きやすくなると、全身の動きにもキレが出ます。これは、つまずきや転倒の予防にとっても効果的です。
さらには、脳の活性化にもつながり、ボケ予防にも効果があります。
高齢者にも優しい“腰を左右に動かすだけの簡単な体操”で運動意欲が湧いてくれば、筋力アップはもちろん、心とからだのバランスが整った健康的な毎日を送ることができるようになります。

毎日の生活に『くねくね体操』を取り入れよう!

『くねくね体操』の魅力は、なんといってもそのお手軽さです。
家の中でも屋外でも場所を取ることなく、道具も必要ないので、思い立ったらすぐに実践できます。
いつもの生活の中に『くねくね体操』の習慣を上手に取り入れて、からだに心地よい刺激を与えてあげましょう。

オフィスワークやテレワークの合間に

パソコンなどでの事務作業は、どうしても運動不足になりがちです。
作業の合間に少し立ち上がり、10回程度“くねくね”してみるのはいかがでしょうか?
ただからだを伸ばすだけとは違い、からだも心もリラックスできますよ。

音楽を聴きながら、テレビを観ながら

『くねくね体操』をしながら、音楽を聴いたり、テレビを観たりも、上手な時間の使い方です。
音楽に合わせてリズミカルに“くねくね”してみたら、楽しさも運動効果も倍増することでしょう。

いつもの生活のふとした瞬間に

朝晩の歯磨きの時間、お風呂上がりの髪を乾かす時間、お湯を沸かす待ち時間など、いつもの生活の中に“立ったままの時間”って意外とありますよね。
ふと思い立った時、数分、数回の“くねくね”で体幹を鍛えて、運動神経のアップを図りませんか?

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