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2019年8月20日
ウェア

バレエの必需品「レオタード」のはじまりと機能性

からだのラインにぴったりフィットする衣装「レオタード」は、バレエや体操を習い始める際の必需品です。
現在は、さまざまな素材、色、形のレオタードがありますが、世界で最初にレオタードを着用した人のエピソードをご存知ですか?
今回は、スポーツウェアの一つであるレオタードの歴史と、バレエ用品に定着した理由をご紹介します!

「レオタード」の由来はフランス人曲芸師の名前

レオタードを着るスポーツや習いごとと言えば、バレエ、体操競技をはじめ、ダンスやエアロビクスなどが思い浮かびますよね。だからこそ、レオタードは「女性用の衣装」と考えている人がほとんどでしょう。
ですが、実はこのレオタード、世界で初めて着用したのは男性でした。
19世紀にパリのサーカス団で名を馳せた曲芸師ジュール・レオタールがその人であり、「レオタード」の名称は、彼の名前「レオタール」に由来します。

空中ブランコの創始者でもあるジュール・レオタール

レオタールは、サーカス芸の大技である「空中ブランコ」の創始者としても知られています。
空中でアクロバティックな技を披露する際にレオタールが求めたのは、鍛え上げたからだのシルエットや筋肉の動きを見せることと、衣装が邪魔にならないことでした。
芸術性と機能性の両方を兼ね備えた衣装こそ、上下一体型のレオタードだったのです。

レオタードがバレエの衣装に選ばれる理由

フランスの男性曲芸師が開発したレオタードは、芸術的な演技で人々をとりこにするバレエや体操などに適したスポーツウェアとして世界中に広まりました。
では、全身のラインを強調するレオタードがバレエの衣装に適している理由はなんでしょうか?
ただ単に「伸縮性があって動きやすい」だけでなく、伝統的舞台芸術であるバレエならではの理由がいくつかあります。

演技をより美しく見せる

バレエはからだ全部を使って、物語の世界観を表現する芸術です。
からだにフィットするレオタードを着用すると、身のこなしや姿勢が見ている人により分かりやすくなります。
美しい演技をより美しく見せる鍵は、演者の筋肉の動きまでもがはっきり伝わること。手や足の先まで洗練された動きがしっかり表現できること。レオタードには、“美しさを強調”する効果が期待できます。

からだの動きを細部まで確認できる

バレエのレッスンでは、基礎となる正しい姿勢やステップを反復練習し、表現力豊かな演技の習得を目指します。
フィット感のあるレオタードを着用することで、からだの使い方や動きが指導者に分かりやすくなり、改善点などを細かくチェックしてもらえます。

伸縮性抜群の素材でどんな振り付けにも対応

バレエ用のレオタードの素材は、伸縮性に優れています。
からだを大きくひねったり、足や腕を広げたり、難しいステップを踏んだりするバレエを行なうには、関節の可動域をできるだけ広げたいもの。レオタードは、バレエのどんな振り付けにも対応できる最適の衣装です。

通気性・吸水性・速乾性も魅力

バレエは見た目の優美さとはうらはらに、ハードなレッスンになることも多い習いごとです。
運動量が増え、汗をかいた時、普通のシャツであれば汗を吸って重たくなりますが、通気性と吸水性に優れた素材のレオタードなら、動きにくくなる心配はありません。
速乾性も高く、汗をかいても気にならないから、最後まで集中してレッスンを行なうことができます。

自分の体型や好みに合ったレオタード選びを

バレエを習い始める前に準備しておかなければいけない用品は、レオタードをはじめ、バレエシューズ、タイツ、レッグウォーマーなどさまざまです。
中でも、からだのラインが強調される素材と形でできているレオタードの着用に抵抗感をお持ちの方もおられるでしょう。
「バレエを始めてみたいけど、レオタードを着るのは恥ずかしい」と考えている人であっても、最初から諦める必要はありません。レオタードの種類は豊富にあり、形や色味によって体型をカバーできるデザインの商品もあります。
自分自身の体型や好みに合ったレオタードを選び、からだ全体を使って表現する芸術の奥深さを体感しましょう!

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